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家計管理

支出の満足度を月末10分で振り返る|お金の使い方が変わった話

支出の満足度を月末10分で振り返る|お金の使い方が変わった話

削るだけの家計管理は、どこかで止まります。固定費を見直し、サブスクを絞り、口座も整理した。それでも「で、このお金は何のために使うのか」が残ります。この記事では、月末10分でできる支出の振り返り方を書きます。僕がやっているのは、先月の支出に「また買う?」と聞いて、YESの筆頭とNOの筆頭を1つずつ選ぶだけ。選ぶのはその月の中の相対評価でよく、金額の大小は関係ありません。結論は、理由を「性質」まで抽象化すること。ここまでやると、まだ買っていないものの当たり外れにも見当がつくようになります。削る技術の次に要るのは、使う技術です。ワーストを反省会にしないことだけは守ってください。責めた瞬間に、翌月からやらなくなります。

削るだけの家計管理は、どこかで止まる

削るだけの家計管理はどこかで止まる、と話すナギとソラ

使っていない口座とカードを解約し、

サブスクを絞り

支出の中身が自動で記録される状態を作り

家計簿の見方を整え、いつ・いくら出ていくかを4分類で押さえる

ここまでで、僕の支出率は**50%**になりました。毎月の給料の半分で暮らしている状態です。

で、残りの半分は?

ここに手をつける道具を、僕は持っていませんでした。貯めるぶんは決めてある。投資に回すぶんも決めてある。でも「使っていい半分を、どう使えば満足度が高いのか」は、一度も考えたことがなかった。

月末10分、「また買う?」と自問し満足度のある支出を探した

月末10分「また買う?」と自問する3ステップ

手順は3ステップです。所要時間は、慣れれば10分。

ステップ①:先月の支出に「また買う?」と聞き、YESの筆頭とNOの筆頭を1つずつ選ぶ ステップ②:なぜYESなのか/NOなのかを、“性質”のレベルまで抽象化する ← ここが本体 ステップ③:来月以降の予算に反映する(ただし増やし方に技術がいる)

なぜ「点数をつける」ではなく「また買う?」なのか。理由は2つあります。

ひとつは、点数は迷うけれど、“また買う?“は迷わないから。5段階評価だと「うーん3かな、いや4かな」で止まりますが、YES/NOなら1秒で出ます。判断に時間がかかる仕組みは、続きません。

もうひとつは、“また買う?“が、そのまま来月の行動になるから。点数は評価で終わりますが、YES/NOは決定です。振り返りの目的は、反省することではなく、来月の使い方を変えることなので。

そして先に、いちばん大事なことを言っておきます。このうち①だけをやっても、ほとんど効きません。「良かった支出を増やして、悪かった支出を減らす」だけでは、次で必ずつまずきます。効くのは②です。理由は第6章でじっくりやります。

3ステップ支出改善フロー(選ぶ→抽象化する→予算に反映する)

僕のベストとワースト

ベスト支出とワースト支出を並べたナギとソラ

補足:僕の実例を、品目までそのまま出します。ここを隠すと記事の意味がなくなるので。

▼ YESの筆頭(また買う)

ゲームの課金 … ゲームは僕の唯一の趣味です。趣味がこれしかない

4Kモニター

キャプチャーボード(ゲーム機の映像をPCに取り込む機器)

ポータブルモニター(持ち運べる薄型のサブディスプレイ)

モバイルバッテリー

ノートパソコンの新調

▼ NOの筆頭(もう買わない)

ウィンタースポーツ

BBQ

キャンプ

この3つは、これまでやってこなかった領域を「せっかくだから」と試したものです。しかも1回ではなく、数回ずつやっています。それでも満足度は上がらず、費用だけがかさみました。

ここ、地味に大事なところなので先に言っておきます。種類が3つとも違うのに、全部NOだった。

1種類を1回試して外したなら「たまたま相性が悪かった」で片づきます。でも違う3種類を、それぞれ数回やって、全部NO。これはもう偶然ではなくて、共通する何かが僕に合っていないということです。この「共通する何か」を取り出す作業が、第6章の本題になります。

選ぶときのコツを3つ。

① 絶対評価じゃなく、その月の中の相対評価でいい 「人生で一番」を探すと手が止まります。その月の支出の中でトップならOK。毎月やるものなので、毎月の中で決めれば十分です。

② 金額の大小は関係ない 500円のYESと、5万円のNOが同時に出ることがあります。むしろそれが正常です。ここで見ているのは金額ではなく、1円あたりの手ごたえなので。

③ ワーストを「反省会」にしない ここが続くかどうかの分かれ目です。NOの支出を見つけて自分を責め始めると、翌月から振り返りたくなくなります。責めるのではなく、「へえ、僕はこれが合わないのか」と観察する。目的はデータを取ることで、裁くことではありません

理由を「性質」まで抽象化する

支出の理由を「性質」まで抽象化する

ここが本記事の山場です。第3章で「①だけでは効かない」と書いた理由を回収します。

▼ なぜ品目のままだとダメなのか

「ゲーム課金がYESだった → 課金を倍にする」。これ、たいてい効きません。

同じレストランが最高でも、月に3回行けば飽きる

スマホが最高でも、2台目を買っても2倍にはならない

つまらない本を1冊引いたからといって、本を買うのをやめたら良い本にも出会えなくなる

満足度は、同じものを増やしても比例して増えません。だから品目のまま増減させると、すぐ天井にぶつかります。

▼ YESの6つを、並べてみる

ゲームの課金/4Kモニター/キャプチャーボード/ポータブルモニター/モバイルバッテリー/ノートパソコン。

一見バラバラですが、書き出してみたら性質がはっきり分かれました。

ポータブルモニター・モバイルバッテリー・ノートパソコン … どこでも作業できるようにする道具。カフェでも、出先でも、電源がなくても

4Kモニター・キャプチャーボード … 一度にできる量を増やす道具。画面が広ければ資料を並べられるし、ゲーム機の映像もPCの画面に取り込める=趣味の時間まで同じ机の上で完結する

ゲームの課金 … 一人で完結して、30分でも成立して、いつでも中断できる

3つのかたまりに共通しているのは、こういうことでした。

いつ・どこで・どれだけやるかを、自分で決められる。

僕が満足しているのは「ゲーム」でも「ガジェット」でもなくて、この主導権そのものだったんです。

▼ NOの3つも、同じようにほどく

ウィンタースポーツ・BBQ・キャンプを「いつ・どこで・どれだけ」の3軸で見た表。9マスすべて×

種類が3つとも違うのに全滅した理由が、これで説明できます。やっていることは違っても、性質がまったく同じだったんです。

いつ・どこで・どれだけやるかを、全部ほかの何かに決められる。

YESとNOが、きれいに同じ軸の裏表になりました。ここまで来ると、振り返りは一気に道具になります。

▼ 抽象化すると、“まだ買っていないもの”を判定できる

これが抽象化の最大の効用です。品目のままだと過去しか語れませんが、性質まで下ろすと未来の支出を先に判定できます

僕の軸(=いつ・どこで・どれだけの主導権)で仕分けると、こうなります。

増やす価値がありそう … 自宅で完結する道具、自分のペースで進む学習、家事を外に出すサービス、中断できる娯楽

たぶん外す … 日帰りバスツアー、集合時間の決まった遠出、大人数のフェス、途中で抜けにくいイベント全般

一度も買っていないのに、当たり外れの見当がつく。これが、品目レベルの反省では絶対に手に入らないものです。

▼ ★大事な注意:これは「キャンプがダメ」ではありません

ここは強めに書いておきます。僕にとってNOだっただけで、キャンプやBBQが悪いわけではまったくないです。

同じ振り返りをやって、「キャンプが人生で一番のYESだった」という人は確実にいます。その人の抽象化はきっと「日常から物理的に離れられること」とか「自分では決められない時間に身を置けること」とかになるはずで、それはそれで完全に正解です。というより、僕が❌をつけた性質そのものが、その人にとっては⭕なんです。

満足度に共通の正解はありません。だから他人の答えをコピーしても効かないし、自分で測るしかない。 この記事が「僕の答え」を配る記事ではなく「測り方」を配る記事なのは、そういう理由です。

まとめ:削る技術の次に、使う技術がいる

次に読むなら:固定費の見直しで月13,000円減らした話 — 使う技術の前提になる、削る技術のほうの話です。

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